薬事・食品衛生審議会血液事業部会は6日、2012年度の献血推進計画をまとめた。血液確保量は全血採血145万L、成分採血63万Lの計208万Lとし、献血では400mL全血採血を基本としつつ、将来の献血基盤を確保する観点から若年層に対しては初回献血を中心に200ml全血採血を推進する方針を示した。厚生労働省が告示する。
献血者の総数は直近の11年で約525万人と前年を約7万人下回る。年齢別ではは40~60代が増えている一方、ここ数年は20~30代が減り、10代は減少を続けている。
12年度計画には、若年層の献血を促すため、学校と連携したセミナーなどの普及啓発に取り組むと共に、採血量を抑えて初回献血時の不安を和らげることを盛り込んだ。
このほか、東日本大震災の教訓を踏まえた災害時の献血確保策として、「国、都道府県、市町村、採血事業者は、災害時等に備えた複数の通信手段の確保や燃料の確保が確実に行われるよう対策を講ずる必要がある」とした。