テルモは、再生医療の実用化に向け、細胞シートによる心筋再生医療の国内治験を開始した。細胞シートによる心筋再生医療の治験は、世界で初めてとなる。
今回の治験では、まず探索的試験として、大阪大学など3施設で、虚血性心疾患による重症心不全患者6例を対象とした細胞シートの移植手術を実施。その後、探索的試験の結果をもとに、多症例での検証的試験を行う予定。
テルモの心筋再生技術は、患者の大腿部から筋肉を採取し、これに含まれる骨格筋芽細胞を、体外で培養・凍結保存し、シート状にして傷んだ心筋の表面に貼ることで、重症心不全の病状を改善するもの。