厚生労働省がまとめた速報値で、2011年の新規エイズ患者報告は467件で過去2番目に多かったことが分かった。確定値では最多だった10年の469件を抜く可能性もある。新規HIV感染者報告は1019件で、患者と感染者を合わせた新規報告数は過去4番目に多い1486件だった。
患者報告は、HIV感染を知らずにエイズを発症してから罹患が判明したケースが対象で、感染と合わせ新規報告に占める割合がここ3年間は増加している。同省のエイズ動向委員会のは、「検査が未だ十分行き届いていないことが示唆される。国民は積極的に検査を受けて欲しい」とHIV感染段階での早期発見を促す委員長コメントを発している。