免疫生物研究所(群馬県高崎市・社長清藤勉氏)は、北海道大学大学院薬学研究院に寄附分野「神経病理・病態生化学(IBL)分野」を4月に開設する。アルツハイマー型認知症の発症メカニズムを解明し、新薬の創出を目指す。寄附総額は2012年3月までの5年間で1億2500万円。
同分野では、アルツハイマー病の発症に関わるアミロイドβ蛋白(Aβ)の中でも、アルツハイマーの発症を引き起こすAβ42の生成に関わる酵素であるγ”セクレターゼ複合体の特性を解明し、Aβ42 生成抑制剤の研究を進める。また、γ”セクレターゼ複合体によって切断された代謝産物を利用したアルツハイマー病の診断法も検討していく。
客員教授には東京大学大学院医学系研究科の井原康夫教授、特任助教授には東京大学大学院医学系研究科講師の森島真帆氏が就く。