市場調査の富士経済は、主要臨床検査薬・機器メーカー35社を対象に臨床検査市場の動向、2011年までの市場予測をまとめた。06年度は免疫血清検査、遺伝子検査などが牽引し、3.2%増の3894億円と見込んだ。今後、年平均2.2%成長し、11年には4336億円と予測した。
注目される検査としては、臨床の場で即検査が可能なPOC検査を挙げ、自己血糖、ウイルス・細菌検査は市場拡大が見込まれると指摘。伸びが大きい検査として、遺伝子診断が11年まで年平均5.5%の成長と予測した。抗原抗体反応をラジオアイソトープで検出するRIA検査は年平均6.9%減との見通しを示した。
調査は06年10月から今年1月にかけ、インタビューや同社内のデータベースを利用して行われた。調査結果は「2007臨床検査」にまとめられ、価格は21万円(CD”ROMセットは22万0500円)