日本薬剤師会は「保険調剤の動向」(2011年3~7月調剤分)をまとめた。3月及び7月調剤分では処方せん枚数が前年同月比で下回り、それぞれ3・9%、2・4%の減となった。
また6月も0・4%増と伸びず、5ヵ月トータルでは前年同期比0・1%増となり、殆ど伸びが見られていない。また、3月は“分業率”も61・3%(前年同期62・7%)と初めて前年同期を下回った。
山本信夫副会長は「(処方の)長期化が進んでいる」とコメント。特に3月調剤分については、災害時処方箋による調剤が保険に反映されないことなど含め、「震災の影響があった」と見ている。なお、瞬間風速的ではあるが秋田県の4月調剤分で85・9%という最も高い分業率を記録した。