日本OTC医薬品協会は16日、第4次となるスイッチOTC薬候補リストを公表した。今回は10品目で、同協会が公開したスイッチOTC候補薬リストは累計で129品目となった。
2007年に厚生労働省が公表した「スイッチ化スキーム」を踏まえOTC薬協は、同年4月に第一次候補リストとして70品目、08年10月に第二次として20品目、10年1月に第三次として29品目を公表している。
第4次となる今回の候補リストも、生活者の新たなニーズに応えることが可能であり、原則として▽再審査期間が終了▽再評価結果が通知済み--要件を満たし、医療現場で繁用されている成分から選定された。成分名などの詳細は次の通り[成分名(投与経路=薬効群]
[1]塩化ナトリウム・塩化カリウム・塩化カルシウム水和物・塩化マグネシウム・リン酸二カリウム(外用)=人工唾液
[2]セビメリン塩酸塩水和物(内服)=口腔乾燥症状改善剤
[3]テトラサイクリン塩酸塩(外用)=歯周疾患治療剤
[4]カリジノゲナーゼ(内服)=循環障害改善剤
[5]メロキシカム(内服)=非ステロイド性消炎鎮痛剤
[6]ロルノキシカム(内服)=非ステロイド性消炎鎮痛剤
[7]ラマトロバン(内服)=アレルギー性疾患治療剤
[8]ロラタジン(内服)=アレルギー性疾患治療剤
[9]ナフトピジル(内服)=排尿障害改善剤
[10]ファレカルシトリオール(内服)=骨粗鬆症治療剤
なお、これらの成分以外に関しても同協会では、「各企業がその安全性および有効性について吟味し、スイッチOTC承認申請することを何ら妨げるものではない」としている。