武田薬品は、グローバルでワクチン事業を強化するため、来年1月に、ワクチンビジネス部を立ち上げる。部門長には、米国のビル&メリンダ・ゲイツ財団でワクチン・デリバリーディレクターを務めるラジーヴ・ヴェンカヤ博士が就く。
武田は、これまで国内で小児用ワクチンを供給してきている。現在は、Hibワクチンや子宮頸癌ワクチン、セービン株不活化ポリオワクチンを含む混合ワクチンの研究開発を進めるほか、新型インフルエンザワクチンの生産供給体制の整備にも取り組む。さらに、スイスのナイコメッドを買収し、全世界にワクチン事業を展開する事業基盤を整えた。
こうした中、これまで培ってきた技術や知識を結集し、グローバルでワクチン事業を強化するため、ワクチンビジネス部の設立を決めた。今後、小児ワクチンの自社開発を進めると共に、製品・新規基盤技術の導入によるパイプラインの拡充や他社との提携も追求していく方針。