厚生労働省「先進医療専門家会議」は、1月に届出のあった新規6技術のうち、「CYP2C19遺伝子多型検査に基づくテーラーメイドのH.pylori除菌療法を含む消化性潰瘍治療」など4技術について、将来的な保険導入を前提とした施術として、保険外診療と保険診療との併用を認めることを了承した。
新規に認められたのは、▽CYP2C19遺伝子多型検査に基づくテーラーメイドのH.pylori除菌療法を含む消化性潰瘍治療(適応症:H.pylori感染を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍)▽非生体ドナーによる凍結保存同種骨・靭帯組織([1]人工関節置換術時の広範囲骨欠損[2]骨腫瘍切除後の広範囲骨欠損[3]関節固定術時の広範囲骨欠損””などにおける骨・靱帯の再建)▽コーンビームCTと歯科用顕微鏡の併用による歯根端切除手術(難治性根尖性歯周炎)▽歯科用CTと歯科用顕微鏡を用いた歯根端切除手術(難治性の慢性根尖性歯周炎)‐‐の計4技術。
このほか、「生体膵・腎臓同時移植(生体部分膵臓移植術を含む)」は適当ではないとされたが、「歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法」については、技術としては承認したが、使用する医療材料が現在自主回収中のため、今後、この医療材料の流通が再開されるまでは当分、“保留扱い”とすることになった。