イスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズは17日、完全子会社化した大洋薬品と興和テバを統合再編し、「テバ製薬」として再出発させると発表した。これにより、テバは日本のジェネリック医薬品(GE薬)事業を1社に集約。国内トップのGE薬企業が誕生する。新生テバ製薬は、2012年半ばに設立し、代表取締役社長には大洋薬品社長の島田誠氏が就任予定。興和テバの井上信喜社長は、テバ製薬の取締役となる見通し。
テバは、7月に国内GE薬メーカー3位の大洋薬品を買収したのに続き、9月には興和との合弁事業を解消し、興和テバを完全子会社化するなど、矢継ぎ早に国内事業の再編を断行してきた。
そして今回、完全子会社とした大洋薬品、興和テバを統合し、「テバ製薬」とすることを決めた。これにより、国内GE薬事業の一本化を完了させ、15年に売上高1000億円の前倒し達成を加速させる。
大洋薬品の売上高は約515億、興和テバの売上高は約190億円。テバ製薬は、両社合算で売上高約700億円規模となり、一気に国内GE薬メーカーのトップに浮上する。
テバ製薬の本社は、名古屋市の大洋薬品本社に置く予定。人事、組織体制は現在検討中。