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【薬と糖尿病を考える会】日本くすりと糖尿病学会、来年1月中には発足へ

2011年11月08日 (火)

 「薬と糖尿病を考える会」(代表世話人:厚田幸一郎・北里大学北里研究所病院薬剤部長)は、来年1月に一般社団法人「日本くすりと糖尿病学会」を発足させる。糖尿病患者の加速度的な増加や、インクレチン製剤の登場などで糖尿病薬物治療が複雑化する中、臨床の場で糖尿病療養指導に従事する薬剤師と、治療薬の研究開発を行う薬学研究者が連携し、糖尿病薬物療法に貢献することが目的。1月1日付で法人登記を行い、1月中に手続きを済ませ、学会としての新たなスタートを切る。

 また、来年9月22、23の両日、東京・荏原の星薬科大学で第1回学術集会を予定している。

 糖尿病を専門領域とする薬剤師には、薬物療法だけでなく、食事や運動、生活習慣に至るまでの幅広い療養指導の実践・向上に努めることが求められている。昨年3月に発足した「薬と糖尿病を考える会」では、糖尿病領域における病院・薬局薬剤師、基礎薬学研究者が連携を密にし、糖尿病療養指導の質向上に向けた活動を行ってきたが、糖尿病治療や研究を担う薬剤師のさらなる資質向上を目指し、学会を発足させることとなった。

 学会では、薬剤師としていかに糖尿病治療に貢献していくかをスローガンに掲げ、糖尿病療養指導の実践、教育、研究を3本柱に据えた活動を行う。

 具体的には、学術大会の開催をはじめ、全国的ネットワークの構築(病院、診療所、薬局との連携)、医薬品情報の発信などを通して、療養指導のスキルアップを図る。

 教育面では、患者の自己管理を指導する日本糖尿病療養指導士(CDEJ)の育成を目的とした研修会を開催する。また、薬局勤務の薬剤師や糖尿病専門医がいない施設の医療スタッフは、CDEJの受験資格が与えられていないため、CDEJ認定機構と連携しながら、薬局薬剤師のCDEJ受験資格取得に向けた方策を検討する。

 研究では、糖尿病を専門領域とする薬剤師の療養指導の成果を明らかにするための研究を推進する。

 なお、学会の理事長には厚田氏が就任する予定。



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