【新製品】第1類鼻炎薬「アレジオン10」を発売‐エピナスチン塩酸塩を初めてスイッチ エスエス製薬

2011年10月24日 (月)
第1類のスイッチ鼻炎薬「アレジオン10」
第1類のスイッチ鼻炎薬「アレジオン10」

 エスエス製薬は、医療用成分のエピナスチン塩酸塩を日本で初めてOTC医薬品にスイッチした、第1類医薬品のアレルギー専用鼻炎薬「アレジオン10」を、25日に新発売する。眠くなりにくく、1日1回1錠の服用で、花粉・ハウスダストなどによる鼻のアレルギー症状の緩和に優れた効果を発揮するのが大きな特徴。同社では、第1類医薬品として適正使用の啓発を積極的に行っていくと共に、新発売に合わせて専用ブランドサイト(http://www.ssp.co.jp/alesion)も開設するなど、使用拡大と理解促進に向けた情報提供に努めていく。

 エピナスチン塩酸塩は、1994年に日本ベーリンガーインゲルハイムから発売された医療用成分で、アレルギー性鼻炎の治療などに現在も幅広く使用されている。10年には、延べ処方人数5000万人、累計売上金額5000億円を突破している。

 このエピナスチン塩酸塩を、日本で初めてOTCにスイッチしたのが「アレジオン10」で、アレルギー性鼻炎の諸症状に優れた効果を発揮する。OTC鼻炎内服薬では日本で初めて非鎮静性抗ヒスタミン薬に分類され、眠くなりにくいという大きな特徴を持っている。

 さらに、服用は1日1回1錠のため、飲み忘れの機会を減らすメリットも大きい。添付文書上で、1日1回1錠で効くと明記しているOTC鼻炎内服薬としても、初めてとなる。錠剤は、直径6mmのフィルムコーティング錠で、小粒で飲みやすいという点でも、利便性が高い製品。税込み希望小売価格は、6錠入り1280円、12錠入り1980円。

 「アレジオン10」は第1類医薬品に分類されるが、同社では、第1類医薬品伸長の鍵は“薬剤師へのカウンセリング”であると強調する。「われわれの責務として、まだ高くはない薬剤師の相談経験率を上げていくこと、そして店頭での薬剤師のカウンセリングをサポートしていくことが非常に重要」との考えを示す。

 実際に、今回の「アレジオン10」に関しては、薬剤師の販売を積極的にサポートしていく計画。具体的には、店頭で薬剤師に利用してもらう“販売店向けDVD”や“販売サポートツール”、さらには製品パンフレットや製品セミナー、販売店向けウェブサイトなどを予定する。

 特に、販売店向けのDVDは「アレジオン10」の製品紹介を動画や音声を用いて分かりやすく行うと共に、同品のカウンセリングに関する情報提供、消費者のタイプ別のアプローチ法などを収録している。既に、同社のMRを介して販売店向けに配布を開始しているが、好評を得ているという。

 生活者向けのプロモーションについては、TVスポットを花粉シーズン開始時より投下するほか、交通・新聞広告もCMと同時期に展開する予定。さらには、店頭ツールを25日の発売に合わせて出荷開始するほか、消費者向け、薬剤師向けのウェブサイトを25日にオープンするなど、適正使用を啓発するための活動に力を入れていく計画。



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