バイエルヘルスケアは、シエーリングとの統合によって全世界で約6万人に達する従業員のうち、1割に該当する約6100人の人員を2009年までに削減する予定だと発表した。両社で重複する管理部門2850人のほか、研究開発部門1400人、生産部門1850人の削減を計画している。
地域別の内訳は欧州3150人(ドイツ1500人)、米国1000人、日本・アジア太平洋地域750人、ラテンアメリカ地域・カナダ1200人。
人員削減や、製造、システムの統合によって09年から年間7億ユーロ台の経費削減効果が見込まれるという。
同社の医療用医薬品事業部とシエーリングを統合させた「バイエル・シエーリング・ファーマ」(本社ベルリン)は07年1月にドイツで発足。現在、各地域での統合作業が進められている。日本では今年7月に、バイエル薬品と日本シエーリングを統合した「バイエル薬品株式会社」(本社大阪)が設置される予定だ。