厚生労働省の集計で、東日本大震災の被害を受けた東北・北関東地方で、通常請求分レセプト概算医療費が、3月分は大きく落ち込んだことが分かった。
医療費総額は前年同月に比べ、宮城が24・7%、福島が21・6%、岩手が12・5%減少した。このうち調剤に関しても、宮城が21・6%、福島が17・2%、岩手が18・3%減少。被災の中心となった東北3県はいずれも二桁減った。秋田や山形も医療費総額で4~5%、調剤で8%台の減少となった。
医科では、延患者数に相当する「受診延日数」が、宮城で25・1%、福島で24・8%。岩手で13・4%減ったものの、受診実日数当たり単価を指す「1日当たり医療費」は、宮城で1・8%、福島で4・3%%、岩手で4・4%増加した。
調剤は、処方箋枚数が宮城で18・8%、福島で15・8%、岩手で10・5%減少したのに加え、処方箋1枚当たり医療費も、宮城で3・5%、福島で1・7%、岩手で8・8%減少した。
なお、処方箋1枚当たり医療費の落ち込みは、岩手に次いで、山形7・1%減、秋田5・8%減、青森5・3%減が大きかった。