ドラッグストア大手のセガミメディクス(大阪市)とセイジョー(東京都)は2月28日、経営統合に向けた協議を開始することに合意し、同日付で覚え書きを締結した。経営統合の時期、方法等の詳細については、両社選出の委員で構成する経営統合委員会を設置し、2007年内の最終契約締結をメドに協議を進めていく方針で、完全経営統合は08年以降の見通し。
両社は昨年11月に資本・業務提携で合意、ドラッグストアの環境変化や生活者ニーズへの対応を模索していた。その結果、激しい変化にスピードを上げて対応し、潜在的ビジネスチャンスを具現化して、持続的成長で企業価値の極大化を図るために経営統合が最善と判断した。
今回の経営統合協議開始により、基本合意した資本提携(2月末をメドとした両社発行済み株式数の4.5%を相互に保有)は実施せず、業務提携については経営統合委員会で引き続き協議を継続していく。
2社は03年発足の企業連合「WINグループ」の中心的企業として連携は深かった。セガミメディクスの売上高(非連結)は、06年3月末で786億7200万円。セイジョーは06年9月期の売上高(非連結)が480億1900万円。
経営統合に向けた協議を開始することで「業容拡大、経営の効率化、コスト競争力の強化を図り、グループ全体のスケールメリットを生かしながら、セルフメディケーション時代に社会貢献し得る企業として、日本を代表するドラッグストアチェーンを目指す」としている。
- 相次ぐドラッグストア大手の提携で再編加速か‐セガミとセイジョー、ツルハHDとくすりの福太郎
2006年11月22日