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テルモは、実際の病院と同様の医療機器を用い、難しい手術などのトレーニングができる「テルモメディカルプラネックス・イースト」を神奈川県足柄上郡に開設し、4月にオープンする。
新施設は、現在あるトレーニング施設に隣接して開設する。新施設は、[1]手術室、ICU、注射調剤室など模擬病院としての設備を擁する「ホスピタルスタジオ」[2]多彩なコンピュータシミュレータを用い、内視鏡術やカテーテル脳血管手術などのトレーニングができる「シミュレータゾーン」[3]在宅で使いやすい医療機器の検証などを行う「アート・オブ・メディカル・エンジニアリング」――からなる。
高度な医療機器が増える一方、スキル不足によるヒヤリハット事例や医療事故も少なくない。しかし日本には、本格的な実践的トレーニング設備を備えた施設がほとんどないのが現状だ。
同社としては、トレーニングニーズが高まっていることから、実際の病院と同様の設備やコンピュータを用いた最新のシミュレーション機器などを装備した施設を開設し、医療事故防止につなげる一方、医師ら参加者の声を生かして、新商品開発にも生かしたい考えだ。