エーザイは、てんかん治療剤「ペランパネル」について、欧州医薬品庁(EMA)が新薬承認申請を受理したと発表した。神経領域を重点領域に位置づけるエーザイは、ペランパネルを、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」に次ぐ、グローバル製品に育成したい考え。
ぺランパネルは、エーザイが創製した世界初の経口非競合AMPA型グルタミン酸受容体拮抗剤。主に興奮性神経に存在するAMPA受容体に対して、選択的・非競合的に拮抗し、興奮性神経伝達物質の「グルタミン」によって刺激されるシグナルを阻害することで、てんかんの発作を抑える。「てんかんの部分発作の併用療法」の適応で欧州承認申請を行っていた。承認されれば、AMPA受容体を選択的に阻害する新規メカニズムの抗てんかん薬になる。
既にてんかん領域では、部分てんかんを適応症とする「ゾネグラン」と、レノックス・ガストー症候群を適応症とする「イノベロン」、抗てんかん薬「ゼビニクス」を販売しており、品揃えの強化を図っている。