武田薬品は、米イーライリリーが販売中の骨粗鬆症治療薬「エビスタ」(一般名:ラロキシフェン塩酸塩)について、韓国やシンガポールなどアジア7カ国・地域で販売権を取得し、対象全地域で情報提供活動を開始した。
今回の契約は、アジア地域で事業拡大を目指す武田と、糖尿病・癌・中枢神経系の戦略製品に経営資源を集中させたいリリーの意向が一致したもの。
契約により武田は、リリーからエビスタの韓国・香港・マカオ・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイにおける販売権を取得すると共に、商標登録や販売許可に関する権利についても引き継ぐ。また、リリーに対し、これらの対価を支払う。
既にエビスタは、今回の対象となる全地域で、「閉経後女性における骨粗鬆症の治療・予防」の承認を取得済み。フィリピン・シンガポール・タイでは、「乳癌の発症予防」の適応でも使用されている。