サノフィパスツール日本法人は、ポリオ(急性灰白髄炎)の単抗原不活化ワクチン(IPV)の国内開発をスタートさせる。生ワクチンから不活化ワクチンへの移行を進める国の要請に対応するもので、現在国内で第III相試験段階の4種混合ワクチンに加え、ポリオ単独のIPVについても、早期の国内導入を目指す。
サノフィパスツールは、サノフィ・アベンティスと北里研究所、第一三共の4者で、ジフテリア・百日咳・破傷風・IPVの4種混合ワクチンの国内共同開発を行っており、現在第III相試験段階にある。こうした中、4種混合ワクチンの承認に合わせ、「ポリオ単独のIPVも国内で使用できるようにすることが望ましい」とする国の方針を受け、早期にIPVの国内開発に着手することを決めた。治験の概要や着手時期は未定としている。
仏サノフィパスツールは、1982年に「IMOVAX Polio」の製品名でIPVを発売し、世界91カ国で承認を取得している。