医薬品や医療機器のことを知りたい場合、一般人の8割以上がインターネットで調べていた。かかりつけ医や薬局・薬店の薬剤師に尋ねる人は、半数にも及ばなかった。医薬品医療機器総合機構(PMDA)のアンケート調査で分かったもので、調べるサイトは「メーカー」が最も多かった。
調査は年初にネット上で実施した。PMDAの「医薬品医療機器情報提供ホームページ」を知っていたり、利用経験のある一般人150人に、医薬品や機器について調べる方法を質問したところ、ネットが84・0%で最も多く、かかりつけ医が47・3%、店頭の薬剤師が43・3%だった。
よく利用するサイトは、メーカーのサイトが60・7%、PMDAの情報提供ホームページが56・7%と多く、その他の医薬品・機器の情報を扱うサイトは29・3%、業界団体等のサイトは26・0%、個人のホームページやブログは13・3%、掲示板や質問投稿サイトは8・0%となっている。
PMDAのホームページを利用する目的は、「処方薬の禁忌・副作用等を調べる」68・0%、「処方薬の用法・用量、適応等を調べる」56・7%が多く、▽市販薬の用法・用量・適応症を調べる▽市販薬の禁忌・副作用等を調べる--は共に28・0%にとどまる。新薬の承認情報や、副作用被害救済給付を調べるために利用しているのは1割程度だった。今後利用したいコンテンツは、「副作用・不具合が疑われる症例情報」が26・7%、「おくすり相談・医療機関相談窓口案内」が24・7%で多かった。
また、事前調査で、PMDAの情報提供ホームページを今までは知らなかったものの、今後利用したいと回答した一般人150人にも、医薬品や機器について調べる方法を尋ねた。その結果でも、ネットが88・0%で最も多く、店頭の薬剤師に聞くのは41・3%、かかりつけ医は39・3%となっている。ネットで調べる際によく利用するのも、メーカーのサイトが50・7%で最多だった。