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健康保険組合連合会は、ジェネリック(GE)医薬品を被保険者・家族に正確に知ってもらうと共に、その普及を図るため、小冊子「ジェネリック医薬品Q&A」を作成した。各健保組合を通じて被保険者に配布する。発行部数は決めておらず、健保組合や関連団体からの要望に応じて作成していく。
健保連の対馬忠明専務理事は、「昨年4月の診療報酬改定で処方せん様式が改められ、後発医薬品への変更可という欄に医師が署名すれば、保険薬局でGE薬に変更できることになった。しかし中央社会保険医療協議会検証部会に報告された現状は、レセプトでみると約17%に変更可の署名がなされたが、実際に変更されたのは6%に過ぎなかった」とし、「まだ、普及しているとは言い難い状況だろうと思う」と分析。その上で、「現状をみると、やはりPR活動、普及活動が重要だと感じた」と、Q&Aを作成した趣旨を説明している。
作成されたQ&Aには、[1]ジェネリック医薬品ってどんな薬?[2]お薬代が約半分ってほんと?[3]どうしてそんなに安いの?[4]効き目と安全性、品質は大丈夫?[5]日本ではどの程度普及しているの?[6]ジェネリック医薬品はいいことずくめ?[7]医師はどう思っているの?[8]患者さんはどう思っているの?[9]普及のための行政の取組は?[10]お薬を決めるのは医師・薬剤師・患者?[11]処方せん様式が新しく変わったの?[12]ジェネリック医薬品を処方してもらうには?――という12の質問が設定され、それぞれに分かりやすい説明が加えられている。