帝人ファーマは、世界戦略製品に位置づける高尿酸血症治療剤「TMX‐67」(一般名:フェブキソスタット)について、トルコ・メキシコ・カリブ海諸国・中東・北アフリカ地域で独占販売契約を締結した。今回の契約によって、フェブキソスタットの販売地域を拡大し、全世界売上高1000億円の目標に向け、国際展開を加速させる方針。
同社は、フェブキソスタットの欧州販売を行う伊メナリーニに対し、トルコでも独占販売権を導出した。メナリーニが13年以降に、トルコで販売を開始する予定。
また、メキシコ・カリブ海諸国では、米国でフェブキソスタットを販売中の武田薬品米子会社「TPNA」に対し、メキシコ・ドミニカ共和国をはじめ、カリブ海諸国を加えた18カ国で、独占販売権を導出。発売時期は12年以降となる見通し。
一方、中東・北アフリカでは、レバノンの製薬企業「アルゴリズム」とレバノンやサウジアラビア、エジプトなど16カ国における独占販売契約を結んだ。アルゴリズムが12年以降に販売を行う予定。
既にフェブキソスタットは、導出先企業を通じて、欧米9カ国で販売が行われている。欧州では今後、メナリーニが順次、販売地域を拡大していく予定。さらに韓国・中国・香港・台湾についても、導出先企業による開発が進行中だ。一方、国内については、帝人ファーマが1月に「フェブリク」の製品名で承認を取得、3月に薬価収載を受けており、現在発売準備段階にある。