神奈川県薬剤師連盟(田中英昭会長)が日本薬剤師連盟(児玉孝会長)に対し、3月31日付けで脱会すると、書面で通告していたことが明らかになった。通告を受けた日本薬剤師連盟は、3月30日に四役会を開催したが、東日本大震災への対応に追われ、実質的な審議には至らなかったという。改めて6日にも、具体的な対応を検討すべく、4役会を開催する予定だ。
一方、神奈川県薬剤師連盟も、脱会理由について、今週中に会見を開く予定。脱会理由としては、会費問題が大きな要因となっている。
日本薬剤師連盟は、医薬分業の推進に向けて、1949年5月結成された「日本薬政会」が前身で、67年1月に政治資金規正法届出団体として「日本薬剤師政治連盟」となった。その後、72年4月に「日本医薬分業実施推進同盟」と合併し、「日本薬剤師連盟」に改称し、現在に至っている。これまで47都道府県の連合会組織として活動を展開してきただけに、今回の“脱会”は今後の会務運営にも、波紋を呼びそうだ。