北海道保健福祉部医療政策局医療薬務課は、昨年8月25日に実施した2010年度登録販売者試験で、受験申請に必要な実務経験を満たしていない出願者が2人判明したとして、試験の無効と合格取消処分を発表した。2人のうち1人は試験を欠席したため試験無効に、もう1人は試験に合格していたため試験無効と合格取り消しの処分を、2月24日付で行った。
今回の処分対象となった2人は、道内の同じドラッグストアに勤務。同課に情報提供があり、調査したところ、この2人は、医薬品販売等の実務に従事していないにもかかわらず、実務経験証明書が発行されていた事実が明らかになった。
同課は、2人の試験無効や合格を取り消す処分を下すと共に、証明書を発行した営業者に対して、厳重注意(文書指導)を行った。また、道内の関係団体に対しても注意喚起を行った。
今回の処分により、昨年9月27日に同課が発表した合格者数は、1人減の941人となる。