小林製薬は3月2日から、ジェルタイプの傷や火傷のあとを改善する外用薬「アットノン」を全国の薬局・薬店で新発売する。有効成分のヘパリン類似物質が、血流の循環をよくして、皮膚の新陳代謝を促進し、赤みや盛り上がりが残った傷や火傷のあとを改善する。
同社の生活者調査では、20~50代の女性の約3割が、3年以内にできた傷あとがあり、その人口は約1000万人に上ると推定している。さらに、ほぼ全ての女性が傷あとを治療したいと思っているが、6割以上は対処できていないのが現状という。
有効成分のヘパリン類似物質には、傷あとを目立たなくする水分保持作用、抗炎症作用、血行促進作用があり、傷あとの奥にある皮膚組織の再生を促す。さらっとした透明ジェルタイプの塗り薬。
同品は昨年5月から中四国地区で限定販売したが、特に夏場に売上が伸長。夏場には肌を露出する機会も多く、傷あとへの嫌悪感を抱いている女性に支持されたと見ている。
税込み希望小売価格は15g1365円。初年度売上目標は6億5000万円。