今年のテーマは「トリプルウィン」
フマキラーは25日、都内で2011年度政策共有会を開催し、集まった販売店関係者らに対し、今シーズンの新製品などを紹介した。新製品としては、どこでもベープシリーズから、従来品の約5倍の効力を発揮する「どこでもベープNo.1未来」や自動噴霧式の虫よけ「自動でベープ」、おすだけベープシリーズから「コバエ用」などが発売される。
「どこでもベープNo.1未来」は、屋外使用での忌避効果が世界最高水準の98・5%と、従来品と比べ約5倍の効力を発揮する腕時計サイズの電池式虫よけ。薬剤の含浸量を高めた新開発の超強力・薄型カートリッジと、薬剤を拡散する超高性能ファンの搭載で、忌避効果98・5%を実現した。カートリッジはスポンジ状の含浸体を採用して、忌避効果を高めるために必要な表面積を確保。通気性も維持することで5倍の効力を達成した。
高性能ファンは、飛行機の翼の形状を応用した特殊なプロペラファンと、ファンを囲むように設計された環状壁を採用。少ないエネルギーで大きな風力を生み出し、薬剤拡散の最大化を図っている。
1日6時間の使用で、約20日(約120時間)使うことができる。1セット税込み希望小売価格は1239円。3月1日から全国で発売する。
自動噴霧式虫よけ「自動でベープ」は、タイマー機能搭載で1時間に1回、嫌な虫の忌避薬剤を自動噴射する。薬剤には忌避効果の高いトランスフルトリンを採用。粒子径は5ミクロンと小さくて軽く、空間に舞いやすいため、長時間にわたって漂う。
また、クリーン処方で、粒子の付着による壁や床のベタつきもなく、森林のほのかで爽やかな香りが広がる。
連続でもたっぷり使える60日分で、約1440時間使用できる。透明ボトルのため、取り替え時期も一目で分かり無駄なく使うことができる。価格および発売日は未定。
「おすだけベープコバエ用」は、業界初の機能を持った商品。4畳当たりにワンプッシュするだけで、5ミクロンの薬剤微粒子が部屋の隅々まで広がり、コバエを一気に退治する。コバエには様々な種類があり、これまでは一つの商品で全てに対処することは難しいと考えられていたが、同社独自技術によって、1本で各種のコバエを退治することを実現した。
ワンプッシュで約60回分使用することができ、コンパクトサイズのため、どの部屋にも手軽に持ち運んで使用できる。税込み希望小売価格は13・2mL1239円、発売日は3月1日。
政策共有会で大下一明社長は、「今年のテーマは、“Win!Win!Win!(トリプルウィン)”だ」とし、重点政策の▽成長市場拡大のための投資▽販促提案力の強化▽お客様との連携強化――の推進を強調。「販売店、卸店、メーカーの三者が共に発展成長し、適正な利益を得ていこうという意味を、テーマに込めた」と話した。
昨年、資本業務提携を締結したエステーについては、「トリプルウィン実現のために、欠くことのできないパートナー」と紹介。「11年は、われわれの深い絆をさらに深めていく」とした。その上で、「フマキラーは、命、暮らし、環境を守るという経営理念のもと、世界中から愛され支持される企業を目指していきたい。今年も全社一丸で全力を尽くしていく」と抱負を語った。
「アレルシャット」のキャンペーンCM放映
「アレルシャット花粉鼻でブロック」の新キャンペーンテレビCMとして「私の守護神」篇の放映を開始した。イメージキャラクターには、サッカー日本代表のゴールキーパーとして昨年のW杯南アフリカ大会でも活躍した川島永嗣選手を起用。小さくなった川島選手が鼻の中に仁王立ちし、俊敏な動きで飛散してくる花粉を次々とファインセーブ。同商品の特徴である「鼻の中に塗るから効く」「マスクがいらない」「目立たない」「眠くならない」といったメッセージを表現している。