皮膚領域の医療用医薬品に特化した新しい製薬会社「ポーラファルマ」が誕生、4月から営業を開始する。ポーラ・オルビスグループが29日に記者会見し発表した。
ポーラは昨年9月に純粋持ち株会社「ポーラ・オルビスホールディングス」を設立し、今年からポーラ化粧品本舗、ポーラ化成工業、オルビスなどの事業会社を傘下におく新体制に移行した。
医薬品分野に関してポーラグループは、1983年に「科薬」に資本参加する形で進出、ポーラ化成が研究開発を行い、科薬が販売する体制を取ってきた。今までは新薬がなく、科薬はジェネリックの販売が主体だったが、2年前に外用抗真菌剤「ルリコン」の自社開発に成功するなど、研究開発力も備わってきた。今回、新体制への移行を機に、マルチブランド化への積極投資という視点から、ポーラ化成の研究開発部門と科薬を統合した新会社を設立したもの。
ポーラファルマは、皮膚領域を軸とした新薬メーカーとしての道を歩む。資本金は5億円、従業員数は約270人。社長にはホールディングス常務の鷺谷廣道氏が就任した。