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ポイント還元サービスと医療保険

2010年11月10日 (水)

◆薬局が競争に勝ち残るために重要なのは、患者や他の医療施設に認められ、地域の信頼を得ることに尽きるのだろうが、積極的な後発品調剤や在宅進出、服薬指導の充実、適切な疑義照会で頑張っても、他の薬局と違いを明確にし難い。そこで出てきたのがポイント還元サービス
◆ドラッグストアで一般薬や生活衛生用品の購入金額に応じてポイントをつけ、景品がもらえたり、代金が割り引かれたりというのはよくある。しかし、これを保険調剤の中で行って患者を囲い込んだら、日本薬剤師会の児玉孝会長がいうように、医療保険の根底が崩れる可能性がある。療養担当規則に定める一部負担金の受療の規定が骨抜きになるし、そもそも公的に患者負担の水準を決める意味もなくなるかもしれない
◆厚生労働省に聞くと、「明らかな一部負担金の減免に当たるようなものは駄目」というが、金額によっても扱いが異なり、「法的に判断するには慎重な議論が必要」としている
◆企業にとって差別化戦略が重要な要素らしいが、何かと規制の多い医療の世界は、比較的自由に創意工夫が許される製造業やサービス業など他の業界と事情が異なる。



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