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【日医工】韓国アプロジェン社に出資‐バイオ後続品の開発で協力

2010年10月22日 (金)

 国内最大手ジェネリック医薬品企業の日医工は21日、韓国のバイオベンチャー「アプロジェン」と資本・業務提携を行い、バイオ後続品の研究開発で協力すると発表した。日医工は、アプロジェンの発行済み株式の33・4%を第三者割当によって取得。同社から原薬の供給を受けると共に、高い技術を活用して、低コストで迅速なバイオ後続品の製造を目指す。2014~15年には、国内で抗体医薬のバイオ後続品を上市したい考え。

 アプロジェンは、2000年4月に韓国で設立されたバイオベンチャー。抗体医薬、蛋白医薬などバイオ医薬品の研究開発に特化し、高い技術を保有している。こうした技術をもとに、抗体医薬のバイオ後続品開発も進めており、抗リウマチ薬「インフリキシマブ」、抗癌剤「トラスツズマブ」などの開発が複数進行している。

 今回の資本参加は、国内でバイオ後続品の開発を進めたい日医工が、アプロジェンから原薬の供給を受けると共に、高い技術力を活用し、低コストで迅速なバイオ後続品開発を実現するのが狙い。提携により、日医工はアプロジェンと協力してバイオ後続品の研究開発を行い、国内における独占販売権を取得することになった。

 また、日医工はアプロジェンの発行済み株式の33・4%を第三者割当によって取得し、第2位の大株主に浮上。アプロジェンの取締役に日医工の田村友一社長、町田英一常務が就任する。さらに出資比率を50・1%まで引き上げることも視野にある。

 今後、アプロジェンがバイオ後続品の原薬を供給し、日医工が開発を担う。製造・生産は外部に委託する予定。14~15年には、アプロジェンが開発中のバイオ後続品を国内上市したい考えだ。

 バイオ後続品の原薬供給先を確保し、低コストで製造できる技術力を取得した日医工は、バイオ後続品の国内投入に向け一歩を踏み出した格好となった。将来的には、資本提携先の仏サノフィ・アベンティスとの合弁会社「日医工サノフィ・アベンティス」を活用し、バイオ後続品の海外展開も目指す。

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