厚生労働省は今日19日付で、悪性胸膜中皮腫治療薬とエイズ治療薬の新医薬品2成分2品目を薬価基準に緊急収載した。17日の中央社会保険医療協議会総会で、薬価算定組織の報告が了承されたもの。いずれも同様の効能・効果等をもつ類似薬がないことから、原価計算方式が適用された。
アリムタ注射用500mg日本イーライリリー)は、悪性胸膜中皮腫を効能・効果とする薬剤で、有効成分はペメトレキセドナトリウム水和物。抗悪性腫瘍剤であるシスプラチンとの併用療法によって使用する。類似薬はなく原価計算方式により算定された。企業が予測する市場規模は、初年度が患者数180人で販売高は2・6億円、ピーク時の10年目は1240人で16・2億円。
ドキシル注20mg(ヤンセンファーマ)はエイズ関連カポジ肉腫を効能・効果とする薬剤で、有効成分はドキソルビシン塩酸塩。類似薬はなく原価計算方式で算定された。企業が予測する市場規模は、初年度が患者数3人で販売高は350万円、ピーク時の9年目は23人で2690万円。