人事院が実施した2010年職種別民間給与実態調査によると、時間外手当を除いた薬剤師の月給は、薬局長が平均年齢49・4歳で46万2819円、薬剤師が35・0歳で31万0549円だった。また、新卒の初任給は、昨年を1万0260円上回る22万2611円だった。
調査は、国家公務員給与を検討ための参考として、4月支給分を対象に実施された。薬局長については、部下に薬剤師2名以上を持つ252人を調べたところ、昨年を3857円下回っていた。薬剤師は3659円増加したものの、平均年齢が0・5歳高かった。
また、新卒薬剤師の初任給(家族手当や通勤手当を除く)は、事業所の規模別で見ると、規模100人以上500人未満の施設が23万0197円で1万0236円増加、500人以上の施設が21万5873円で8650円増加した。
なお、他の医療職種の一般的な支給額は、医師が平均40・3歳で87万1488円、歯科医師が42・0歳で78万7223円、看護師36・2歳で30万0733円、臨床検査技師が40・7歳で32万8604円。初任給は、医師が44万2926円、養成所卒の看護師が20万6362円などとなっている。