薬事食品衛生審議会医薬品第一部会は、3品目の効能・効果追加などの一部変更を報告、了承した。品目は次の通り。
▽プレセデックス静注用200μg「ホスピーラ」(ホスピーラ・ジャパンが製造販売)、同「マルイシ」(丸石製薬が製造販売):有効成分はデクスメデトミジン塩酸塩。集中治療における人工呼吸中および離脱後の鎮静を効能・効果とする。同剤には、用法・用量で24時間を超えて投与しないとの縛りがあったが、24時間を超えても有効性・安全性が確認されたため、縛りがなくなった。再審査期間は2012年1月28日まで。
▽タケプロンカプセル15、同OD錠15(武田薬品工業が製造販売):有効成分はランソプラゾール。非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制の効能・効果を追加した。再審査期間は14年7月22日まで。
▽ネシーナ錠6・25mg、同12・5mg、同25mg(武田薬品工業が製造販売):有効成分はアログリプチン安息香酸塩。2型糖尿病におけるチアゾリジン系薬剤との併用療法の効能・効果を追加した。再審査期間は18年4月15日まで。
カナキヌマブをオーファン指定
このほか部会では、ノバルティスファーマの新有効成分「カナキヌマブ」の、希少疾病用医薬品の指定を了承した。予定する効能・効果は、2歳以上のクリオピリン関連周期性症候群(CAPS)で、日本国内でCAPSの確定診断を受けた患者数は30人未満。
さらに、95年4月1日付で、中心窩新生血管を伴う老人性円板状黄斑変性症の適応でオーファン指定されていた、東レのインターフェロンベータの開発中止に伴い、指定を取り消したことも報告された。