長妻昭厚生労働相は23日の閣議後会見で、局長級以上の人事異動案を発表した。事務次官には医薬食品局長なども経験した阿曽沼慎司医政局長を充て、後任には大谷泰夫大臣官房長が就任。水田邦雄次官は辞職する。医薬食品局長には間杉純社会保障担当政策統括官が就き、高井康行現局長は雇用均等・児童家庭局長に移る。健康局長には外山千也防衛省大臣官房衛生監が就き、上田博三現局長は辞職する。30日の閣議に諮り、同日付で発令する。
長妻厚労相は、人事に当たって局長クラス全員と自ら面接したという。また、阿曽沼氏を次官に充てた理由を、「適材適所ということに尽きる。他の局長職も含めた経験も豊富で、省内政策全般に目が行き届く人物」と語った。
また、大臣官房長に岡崎淳一総括審議官、社会保障担当政策統括官に香取照幸雇用均等・児童家庭担当審議官を充てることを「若手の登用」としたほか、今回の人事で、I種以外の職員を指定職や総務課長へ登用する考えも明らかにした。
▽間杉純(ますぎ・じゅん)=1977年3月に東京大学法学部を卒業し、同年4月に旧厚生省に入職。96年に当時の薬務局監視指導課長(後に医薬安全局監視指導課長)を経験し、その後、保険局保険課長、同局総務課長などを歴任し、2008年7月から現職。1954年生まれの55歳。