日本薬剤師会は、厚生労働省が発表した新販売制度の覆面調査結果を受け、新たに自主点検のためのチェック表を作成し、8月末までに自主点検の再徹底を図る。また、9月には支部を含め、都道府県薬剤師会役員が全会員薬局等を直接訪問し、「消費者目線」で確認する。対応が不十分な会員薬局等への指導などを含め、地域内での相互点検も行う。6月30日に開かれた、第2回都道府県会長協議会で執行部から示された。
新販売制度の覆面調査の結果、特に独立店での遵守率が低いことが指摘されたこともあり、日薬では改めて新制度の周知と遵守の徹底を図ることを表明していた。
その具体的な取り組みとして、自主点検のための新チェック表を作成。都道府県薬や支部、各会員薬局に対して、再徹底を求めていくことにした。
今月18日から8月末までを、「全会員薬局等における自主点検の再徹底」として、都道府県薬(支部等含む)や会員薬局などが実施すべきことを明記した。このうち、都道府県薬には、[1]全会員薬局等に対し、自主点検の実施と自主点検結果の都道府県薬への報告を要請[2]対応が不十分な会員等への指導--を求めている。
また、9月には「地域薬剤師会(都道府県薬または支部)内での相互点検」として、都道府県薬が実施することとして、[1]薬剤師会役員等が全会員薬局等を直接訪問し、新販売制度への対応状況について新チェック表を利用し、消費者目線から確認[2]対応が不十分な会員薬局等への指導[3]都道府県薬による相互点検結果の取りまとめ、日薬への報告--を求めている。
さらに日薬では10月以降、[1]相互点検結果報告の取りまとめ[2]総合点検結果の評価[3]結果の公表--を行うことにしている。