武田薬品は、2型糖尿病治療薬「ネシーナ錠」(一般名:アログリプチン安息香酸塩)、高血圧症治療剤「ユニシア配合錠」(一般名:カンデサルタン/アムロジピンベシル酸塩)、抗癌剤「ベクティビックス点滴静注」(一般名:パニツムマブ)の3剤を新発売した。今年度、3製品を合計した販売額で100億円程度を見込んでいる。
「ネシーナ錠6・25mg、同12・5mg、同25mg」は、武田サンディエゴが創製した1日1回投与のDPP‐4阻害剤。DPP‐4に対する選択性が高く、単剤・α‐グルコシダーゼ阻害剤との併用で投与される。
薬価は、6・25mg1錠が60・20円、12・5mg1錠が112・20円、25mg錠が209・40円。
「ユニシア配合錠LD、同HD」は、アンジオテンシンII受容体拮抗剤「ブロプレス」とアムロジピンベシル酸塩を配合した高血圧症治療薬。今回、1剤にカンデサルタン8mgとアムロジピン2・5mgを含有した「LD」と、カンデサルタン8mgとアムロジピン5mgを含有した「HD」の2剤を発売する。
薬価は、LD、HDとも1錠150・30円。
「ベクティビックス点滴静注100mg」は、米アムジェンが創製し、武田薬品の子会社「武田バイオ開発センター」が国内開発したヒト型抗EGFRモノクローナル抗体。KRAS野生型の進行・再発の結腸・直腸癌を適応に投与される。
用法・用量は2週間に1回、パニツムマブとして1回6mg/kg(体重)を60分以上かけて点滴静注する。
薬価は、7万5567円。