シンバイオ製薬は、米セファロンが開発中の全身性エリテマトーデス治療薬「ルプゾール」の国内第I相試験に関する独占的開発権を取得した。シンバイオが手がける4製品目の開発品で、早ければ年内にも治験を開始する。今後、第II相以降も視野に入れ、ルプゾールの開発を進める方針。
ルプゾールは、英イミュファーマが創製したヒト免疫システムを調整する新規ペプチド製剤。米セファロンが2009年2月、イミュファーマから全世界のライセンス権を取得した。現在、欧州で第III相試験の準備段階にある。
これまでシンバイオは、抗癌剤「ベンダムスチン」、第II相試験準備中の制吐剤「SyB‐D0701」、前臨床試験段階の抗癌剤「SyB‐0702」について、国内開発を進めてきた。ベンダムスチンで提携中のセファロンから、新たにルプゾールを導入することで、重点分野の自己免疫疾患領域を強化する。
早ければ、年内にもルプゾールの第I相試験を開始する予定で、良好な結果が得られれば、第II相以降の開発に関するライセンス契約の締結も視野に入れている。