日本医薬品卸業連合会は、会員が選んだ2006年の十大ニュースと、業界川柳ベストテンを発表した。十大ニュースでは、長年の懸案だった未妥結・仮納入問題について、中央社会保険医療協議会の合意を受けて厚生労働省が改善策を打ち出したこと、改正薬事法で卸売販売業が独立して明文化されたことなど、画期的な出来事が上位を占めた。川柳では、今年の話題の中心だったオリンピックや高校野球などからの引用が目立つ。
<十大ニュース>
[1]厚生労働省、「未妥結・仮納入の是正」に向け改善指導
[2]薬事法改正で「卸売販売業」として法制化
[3]診療報酬が本体1.36%、薬価改定等1.8%の3.16%引き下げ実施
[4]新たな高齢者医療制度創設等の「医療制度改革法」が成立
[5]公取委、「医療用医薬品の流通実態に関する調査報告書」をまとめる
[6]中医協、毎年改定を含む薬価改定の頻度について議論
[7]医薬品卸、新型インフルエンザのパンデミック対策に協力
[8]IFPWサンフランシスコ総会で主に「偽造薬問題」を議論
[9]後発医薬品使用促進のための処方せん様式変更
[10]卸連合会創立65周年
<川柳ベストテン>
[1]品格を 商品価格の 略といい
[2]頭下げ 売上げ上がらず イナバウアー
[3]未妥結決算 ヒンヤリ汗拭く ハンカチ王子
[4]太ったなぁ 組織も私も 脱メタボ
[5]にせ薬 ないから誇れる 我が流通
[6]未妥結や シンジラレナ0イ 医療界
[7]タミフルの 備蓄議論で パンデミック
[8]大変な 頻回改定 誰のため
[9]ドラッグの 特売買うのは 同業者
[10]未妥結で 急配要請 これいじめ