あすかアクタビス製薬は、5月から国内でジェネリック医薬品(GE薬)の販売を開始する。まず、自社製品の緑内障治療薬「ラタノプロスト」と仕入れ品を合わせ、100品目の共同販売を行う。さらに年内には、あすか製薬からの販売移管品を含め、150品目を日本市場に投入する。今後、10年度中にMR100人体制を確立し、12年度までにあすか製薬グループのGE薬販売を、あすかアクタビスに移管する計画だ。
あすか製薬とアイスランドの大手GE薬メーカー「アクタビス」の合弁会社として、昨年4月に発足した同社は、5月に初めて追補収載品を発売し、日本市場で本格的にGE薬事業をスタートさせる。まず、自社製品「ラタノプロスト」と他社からの仕入れ品100品目について、武田薬品の流通網を通じて、あすか製薬と共同販売を開始する。年内には、あすか製薬からの移管品を含め150品目を投入し、国内での販売活動を軌道に乗せる。
また、10年度中にMR100人体制を確立し、GE薬のさらなる本格販売に備える。強みとする産婦人科・内科・泌尿器科の製品群に加え、新たに抗癌剤を投入し、DPC病院と調剤薬局市場のシェア拡大を狙う。既にあすか製薬のいわき工場に新棟を建設し、GE薬の増産体制も整えた。
今後、あすか製薬が取り扱うGE薬の販売移管を進め、全てのGE薬をあすかアクタビスに集約する。当面は30品目程度を移管し、両社で共同販売することにしているが、12年度までに新薬をあすか製薬、GE薬をあすかアクタビスが販売する体制へと移行を完了させる予定だ。