07年度厚生労働省予算の当初内示が20日、財務省から示された。それによると、07年度予算案は21兆4723億円で前年度比2.5%増となった。うち社会保障関係費は20兆9591億円で、対前年度比2.6%の増。
医薬品・医療機器関係では、概算要求で国際競争力強化を盛り込み、06年度予算の倍額に近い83億円を要求していたが、内示段階では54億円が認められた。06年度予算は46億円であり、6億円の増額。
しかし、「治験を含む臨床研究実施環境の緊急整備・充実」については、概算要求で、▽次期治験活性化5カ年計画に向け、治験拠点病院等を選定し、治験環境の整備・充実を図るための10億円▽治験コーディネーター養成研修や、質の高い治験を効率的に行う上で必要な治験データの収集・整理を担当するデータマネージャー養成研修を実施するための9000万円‐‐など計11億円を要求していたにもかかわらず、内示では9600万円しか認められなかった。このため、厚労省では復活折衝でさらに予算獲得を目指す方針だ。