千葉県は18日、違法ドラッグと疑われる53製品の買い上げ調査の結果、7製品から幻覚作用・興奮作用を持つ医薬品成分であるメチロン等を検出、違法ドラッグとして販売業者を管轄する東京都と神奈川県に通報すると共に、服用者の相談などの体制を整えた。
医薬品成分が検出されたのは、▽ヘブンズパートナー(医薬品成分:メチロン)▽harumara[ハルマラ](アルミン、ハルマリン)▽ayawa[アワヤスカL](同)▽セブンスヘル[7thHELL](同)▽BB[Black Black](同)▽S502X[SUPER X](同)▽1-4ブタンジオール(1,4-ブタンジオール)――の7製品。
メチロンは麻薬指定のMDMAと化学構造が類似した、幻覚作用や興奮作用を持つ物質で、現在麻薬指定に向けて手続きを行っている。ハルミン、ハルマリンは南米アマゾン川流域の原住民が古くから宗教儀式に摂取するハルマラに含まれるβ-カルボリン系化合物で、麻薬のDMTと化学構造が類似している。1,4-ブタンジオールは嘔吐、意識消失、昏睡、呼吸障害の作用があり、健康被害のおそれが指摘されている。
現在までのところ、健康被害発生の報告はないが、千葉県では県民に注意喚起を図っている。