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【厚労省】最も多い生活習慣病は高血圧‐初の中高年縦断調査を公表

2006年12月21日 (木)

 厚生労働省統計情報部は19日、初めて実施した中高年縦断調査結果の概況を公表した。50歳代を対象にした調査で、▽生活習慣病の中で最も多かったのが高血圧の17%▽9割の人たちが日頃から健康に気を遣っている▽1カ月の治療費は平均2万円程度””などが明らかになった。今後、この対象者を継続的に調査し、行動変化等をみていく。

 調査は、団塊の世代を含む全国の50歳代の中高年世代を追跡、健康・就業・社会活動に関する意識面・事実面の変化の過程を継続的に調べ、行動変化や事象間の関連性等を把握し、高齢者対策の企画・実施・評価のための基礎資料とすることを目的にしている。2005年度が初年となる。調査対象は、05年10月末現在で50059歳の男女で、総数は3万3815人。85.5%に配偶者がいる。

 この中で現在、健康状態が「よい」としたのは80.6%と大半を占め、「わるい」としたのは18.6%だった。女性の方が「よい」とする割合は高かった。また、男女とも「わるい」の割合は、50歳前半に比べ50歳後半の人たちが高くなっている。

 医師から診断されている生活習慣病は、高血圧が最も多く17.0%、次いで高脂血症8.5%、糖尿病7.0%、心臓病2.6%、悪性新生物1.7%、脳卒中1.3%だった。悪性新生物以外は男性の方が高く、また50歳後半で6疾病を持つ割合は高かった。

 最近1カ月間で、「神経過敏」「気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れない」「何をするのも骨折りだ」の3項目で、それぞれ4割程度がそう感じており、性別でみてもその傾向は変わらなかった。

 また、07年10月に「病気で治療費」「健康維持の費用」をかけた人は、共に23.0%で、いずれも女性の方がその割合が高かった。平均費用は、治療費が2万円、健康維持費が1.7万円で、それぞれ1万円台の支出が45.8%と多くなっていた。

 日頃から健康維持を心がけているのは、87.2%と多く、その内容としては、「ストレスをためない」が42.1%、「食事の量に注意する」41.1%が多く、「錠剤、カプセル、顆粒、ドリンク状のビタミンやミネラルを摂取する」は21.1%であった。

 性別では、男性は「ストレスをためない」が38.3%と最も多く、次いで「食事の量に注意する」が36.0%となっている。女性は「バランスを考えて多様な食品を摂る」が47.6%と多く、次いで「食事の量に注意する」45.9%だった。また、「酒を飲み過ぎない」「バランスを考え多様な食品を摂る」では、女性が20ポイント以上、男性より高かった。



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