メディセオ・パルタックホールディングスと子会社のパルタック、小林製薬と子会社のコバショウの4社は20日、パルタックとコバショウの経営統合に関する協議を開始することで合意したと発表した。化粧品・日用品を主力とするパルタックと、一般用医薬品・日用品を主力とするコバショウは、互いの信頼関係をもとに、共同・協力して「顧客起点の卸機能強化を図る」ことで合意に達したもの。
経営統合されると、両社の単純合算売上高は6500億円規模となる。課題としては、コバショウの取締役に大手医薬品卸スズケンの西浦忠男副社長が就いていることと、コバショウの株式20%を保有していることだ。この点について、コバショウの親会社である小林製薬は、「協議を開始するという現段階では問題にならない」との見解を示しており、スズケンも公式コメントを出していない。協議内容、日程などに関しては、決定次第公表される予定となっている。
パルタックは、化粧品・日用品、一般用医薬品など生活者に密着した商品を一括して取り扱う業態卸。得意先に信頼される「健康」と「美」の応援企業として、先進的機能を持つ次世代卸売業を目指している。
一方のコバショウは、一般用医薬品、健康食品、日用品を中心に取り扱い、セルフメディケーション時代に対応できる高い専門性を持つ卸企業で、物流機能・情報システム機能の強化を図り、「全国展開」と「年商3000億円構想」の実現を目指している。
パルタックは、従業員数1965名、2007年3月期売上高は4746億円を見込み、コバショウは237名、1562億2800万円(06年3月期)である。