米国研究製薬工業協会(PhRMA)の調べによると、米国企業が開発に取り組んでいるHIV・エイズ治療薬(関連疾病含む)は77種類あり、全て臨床試験段階か承認審査段階にある。そのうち最も多いのが抗ウイルス薬で35種類、次いでワクチンが19種類。
PhRMAによると開発中の薬剤には、[1]薬剤耐性患者のウイスル量を減らすインテグラーゼ阻害剤[2]HIVから取ったDNA断片を蛋白質と結合させることにより、感染の予防、ウイスルが引き起こすダメージを軽減するワクチン[3]ヒト細胞表面にある受容体蛋白質に結合し、HIVが細胞に侵入することを阻害する薬剤――などがあるという。
原因ウイルスが初めて確認されて以来、承認された治療薬は現在で88種類に上るが、今回明らかにされたものは、それに加わる可能性がある。