インド・ザイダスグループの日本ユニバーサル薬品は、11月の後発品追補収載時に自社製品を初めて投入する。日本のジェネリック医薬品(GE薬)市場で自社製品のアムロジピン製剤を発売し、ザイダスの品質を全面にアピールするのが狙い。これまでGE薬の品揃えが導入品にとどまっていた同社だが、自社製品第一号の投入をきっかけに、日本市場で攻勢をかける。
2007年4月に日本ユニバーサル薬品を買収し、日本市場に本格参入したザイダスは、これまで消化器領域を中心に品揃えを強化し、35製品にまでGE薬のラインナップが拡大してきた。ただ、これまで販売してきたGE薬は全て導入品で、ザイダスの自社製品を日本市場に投入できていなかった。
こうした中、今年11月の後発品追補収載時に、自社製品のアムロジピン製剤を日本市場に初めて投入する。既に同社は、辰巳化学が製造したアムロジピン製剤の販売を手がけているが、自社製品をラインナップに加えることで、ザイダスの品質をアピールしていきたい考えだ。
同社は、ザイダスが持つ低コスト・高品質の強みを最大限に生かすため、さらに自社製品を充実させる計画。既にインドでは60製品以上が開発中である。今後5年で年10製品を投入する予定にしており、日本市場でさらなる攻勢をかける。インド系GE薬メーカーとして、参入から3年が経過した同社は、いよいよ今年秋に大きなマイルストーンを迎える。