厚生労働省と国立感染症研究所が15日に発表した感染症週報(11月27日012月3日)によると、ノロウイルスが原因とみられる感染症胃腸炎が、依然として過去最高規模で流行していることが分かった。ノロウイルス感染症の報告は、例年であれば12月中旬以降が多いため、厚労省などは今後さらに発生が拡大する可能性も高いとみて、注意を呼びかけている。
週報によると、11月27日からの1週間で、感染性胃腸炎の定点当たり報告数は21.8(報告数6万5638件)。これは、調査を開始した1981年以来の最高値であった前週(定点当たり19.8、報告数5万9779件)をさらに上回っている。地域別では、今までは西日本からの報告が多かったが、最近は中部・関東地方なども流行が見られている。