厚生労働省は30日、第95回薬剤師国家試験の合格者を発表した。受験者総数は6720人、合格者数は3787人で合格率は56.35%だった。試験は3月6、7の両日、東京都ほか全国8カ所で実施された。
男女別では、男子は3525人が受験し、1785人が合格(合格率50.64%)、女子は3195人が受け、2002人が合格(62.66%)した。
新卒とそれ以外とに分けると、新卒の受験者は1318人(男758人、女560人)、新卒以外は5402人(2767人、2635人)で、合格率はそれぞれ39.68%、60.42%と、新卒以外の合格率が高かった。
設立母体別に見ると、国立は受験者551人(合格率41.20%)、公立140人(45.71%)、私立6002人(58.16%)、その他27人(18.52%)だった。
大学別の合格率では、国立では富山大の62.50%がトップで、最下位は千葉大の20.83%。公立では岐阜薬大の58.33%をトップに、名古屋市大39.62%、静岡県立大38.46%と続く。
私立で合格率が70%以上だったのは11校で、トップは同志社女子大の82.76%、金城学院大79.79%、就実大75.58%、北海道薬大73.20%、日大72.41%、昭和薬大71.88%、愛知学院大71.79%などと続き、2005年度新設校が上位を占めた。
一方、合格率が平均以下だったのは11校あり、最も低かったのは第一薬大の35.19%、次いで東京理大の49.30%と続き、他はいずれも合格率50%を超えた。
受験者数は、私立44校の平均が136人だったのに対し、第一薬大は私立の受験者総数6002人の17%を占める1023人と、突出して多かった。次に受験者数が多かったのは、日本薬大399人(合格率54.14%)、北陸大389人(58.10%)だった。