長妻昭厚生労働相は19日、抗癌剤「ジェムザール」について、開発した日本イーライリリーに適応外となっている卵巣癌の治験を、4月から実施してもらう考えを示した。
衆院予算委員会で宮崎岳志議員(民主)の質問に答えたもの。
ジェムザールは、海外では卵巣癌の適応が認められているが、国内で認められているのは膵臓癌と再発・進行乳癌の適応のみ。日本では、日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドラインに記載されているにもかかわらず、卵巣癌に対しては適応外になるため、使用できない。
長妻厚労相は、卵巣癌の適応について、「今春から治験を実施してもらおうと考えている」と述べた上で、「治験の結果を専門家に分析してもらい、できる限りドラッグラグにならないような対応をしたい」との考えを示した。