アステラス製薬は6日、2015年までに泌尿器など複数の領域で世界的に貢献する治療薬を生み出す「グローバル・カテゴリー・リーダー」(GCL)というビジネスモデルを構築することを盛り込んだ経営ビジョン「VISION2015」を発表した。
ビジョンは、世界的な医療費抑制策や医薬品市場の成長鈍化などの環境変化に対応するための同社としての方向性を示したもの。今後治療満足度が低い疾患領域での貢献が待たれ、そのための専門医向け治療薬の需要が高まると分析し、GCLが成功するビジネスモデルと判断した。
GCL実現のため15年までに、移植、泌尿器、循環器、感染症、腎・癌といった重点領域の開発を確実に進めるとした。また、世界での営業体制を確立も図る。
15年以降の成長をにらみ、泌尿器、炎症・免疫、感染症、中枢・疼痛、糖尿病、癌の六つの疾患領域で重点研究領域と設定し、重点的に研究開発資源を投入、世界に貢献する新薬候補の創出に取り組む。