薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は11月30日、難治性尋常性乾癬治療薬「ボンアルファハイ軟膏20μg/g」(一般名:タカルシトール、帝人ファーマが製造)の縛りを外し、尋常性乾癬全般を適用とする一変申請を報告・了承した。ボンアルファハイ軟膏は、活性型ビタミンD3外用剤で、2002年10月から発売されていた。
このほか第一部会では、ムコ多糖症II型(ハンター症候群)を予定効能・効果とする「インデュルスルファーゼ」(申請者はジェンザイム・ジャパン)を、希少疾病用医薬品に指定することを決めた。
ハンター症候群は、ムコ多糖症のうち唯一のX染色体劣性遺伝性の退行性疾患で、204歳頃に特異な顔貌、低身長、骨変形、肝脾種等が発現進行し、機能不全となる。重症型は知能障害を伴い、その多くは10015歳頃までに死亡する。同薬剤は、ハンター症候群に対する酵素補充療法を目的としたもので、米国では06年7月24日に承認を得ている。日本での患者は現在、1200140人程度と考えられている。