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【先進医療専門家会議】パクリタキセル腹腔内投与を先進医療に承認

2009年11月24日 (火)

 厚生労働省の「先進医療専門家会議」は、高度医療に承認されていた「胃癌腹膜播種に対するパクリタキセル腹腔内投与」について、一定の条件下で保険診療との併用が可能な「第3項先進医療」に承認した。来月1日から適用する予定。

 この技術は、根治手術が不可能と考えられる進行胃癌症例などで、腹膜播種や遊離癌細胞が確認された症例が対象。これまで、胃癌腹膜播種に対しては、エビデンスが十分な治療は存在しなかったが、新規抗癌剤のパクリタキセルを腹腔内に直接投与することで、高濃度の薬剤を長時間にわたって曝露させることができ、腫瘍縮小効果の増強が見込める。

 また、全身に影響を及ぼさない程度の低用量投与でも、有効濃度を超えるため、全身化学療法との併用も可能となる。申請医療機関は東京大学病院で、費用は20回投与分で36万4000円。

 また、9月に先進医療として届け出のあった3技術のうち、▽網羅的迅速解析法を用いた造血細胞等移植後の免疫不全患者に対するウイルスモニタリング▽腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術--の2技術については、書類不備のために返戻とし、「肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法」の技術は評価を保留した。



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